米国とメキシコのキリスト教徒が、移民の窮状に注目を集めるため、国境を挟んでの聖餐式を計画した。
メキシコ聖公会のリノ・ロドリゲス主教と、米国聖公会のジェームズ・マテス、ダイアン・ブルース両主教は、「教区間での国境と移民についての問題を扱う」試みの一環として、メキシコのティフアナと米国のサンディエゴを隔てるフレンドシップ・パークで礼拝を執り行う予定だ。
主催者は、その礼拝によって「国境の近くで生活することの意味を探り、恐れのない愛、平和、社会正義を具現化するために召されることを求めます。国境で聖餐式を祝い、イエスも移民だったことを覚えることによって、移住によって影響を受けている人々の窮状を証しします」と語った。
主催者の一人ベス・ケリー博士は、「私たちの国境が、移民についての思いの暗黒面を表す巨大なシンボル」だということを認識し、予定される礼拝では、イースターの日に「イエスが死の国境を越えた」という事実に焦点を当てることを計画していると述べた。
「私はまた、イエスが全ての人のより良い人生を探る中で、天から地へと移住されたことを認めます」
メキシコ聖公会はその公式サイトで、2016年の「Via Crucis(十字架への道行き)」では国境への訪問が予定されており、 参加者は6フィート(約1・8メートル)のイエス像の後に続き、国境を最後のステーション(留)に見立て、途中で十字架の道行きの祈りを行うと発表した。
2教会の聖職者が2つの国を隔てる国境のフェンスの両側に立ち、国境を挟んで聖餐式を祝う。