インドネシアで、がれきの山となった教会の代わりに昨年キリスト教徒が設置したテントが、撤去される。シャリア法により統治されているアチェ州シンキル県の当局は、クリスマス礼拝のためだけに設置することを許可されたテントを撤去する予定だ。
「会衆は地域の長と知事に、クリスマスより前に設置許可を求めました。しかし、それには条件がありました。クリスマスの後、そのテントを撤去すべきというものです」とアズミ県長官はカトリック系のUCAN通信に語った。
インドネシアにあるルーテル教会の一つ、パクパク・ダイリ・キリスト教会のジャスマン・バンシン氏は、そのような同意はなかったと述べた。バンシン氏によると、1月初旬にシャリア警察(宗教警察)と治安当局の職員がテントを撤去するために教会に到着した際、会衆は撤去に抵抗したという。「母親、子ども、青年たちが彼らを妨害しました。はっきりと反対したのです」とバンシン氏はUCAN通信に語った。
シボルガ教区長のブラシウス・S・イェッセ神父は、「インドネシアでこのようなことが起こってはなりません。すべての人が、どこででも礼拝する権利を持っています。それを禁止する権利は誰も持っていません。唯一の希望は政府の介入です。そうすれば、地方の統制も行き過ぎることはありません。政権は、礼拝を持つ自由を保障するためにそこに行かなければなりません」と語った。
アチェ州宗教省のダウド・パケ氏は、教会員はテントを建てる代わりに建築の許可を得るべきだと語った。「教会が適法になり会衆が平和を得るために、必要なすべての書類を準備してください」とパケ氏。