指定暴力団・山口組系の暴力団「一道会」の福岡市中央区春吉にある事務所に9日午前6時10分ごろ、火炎瓶が投げ込まれた。山口組から昨年分裂した「神戸山口組」側の報復の可能性があるとして、警察が調べている。西日本新聞などが伝えた。
同紙や毎日新聞によると、火炎瓶が投げ込まれる約4時間前には、福岡県朝倉市の路上で、一道会から神戸山口組へ移った組員と密接な関係にあった20代の男性が複数の男に襲われ、負傷する事件が発生していた。警察は、今回の火炎瓶の投げ込みが、この男性襲撃へ対する報復の可能性もあるとみて調べている。
毎日新聞によると、一道会の事務所には火炎瓶数本が投げ込まれ、壁が焦げるなどした。けが人はなかった。一道会では、残留組と離脱組が昨年10月末、福岡市内のコンビニ内で乱闘騒ぎを起こしたことがあるという。
一道会は、山口組系の暴力団「浅川一家」が2008年に山口組を除籍されて解散したた後、浅川一家の古参幹部が結成した暴力団。同年に山口組系の直系組織になっている。