ミネベア(長野県御代田町)とミツミ電機(東京都多摩市)は21日、同日開催した各社の取締役会で、2017年の経営統合に向けて協議・検討を進めていくことに関する「基本合意書」を締結したと発表した。
経営統合は株式交換方式によって行い、ミツミ電機がミネベア傘下に入る形になる。ミネベアが「ミネベア ミツミ」に商号を変更し、ミネベアの既存事業を会社分割によりミツミもしくは新設する「ミネベア ミツミ」の完全子会社に継承させるなどの方法により、ミツミの法人格を維持する形で、「ミネベア ミツイ」が持株会社の形態に移行することを予定している。
「ミネベア ミツミ」の新会長兼社長にはミネベアの貝沼由久現社長が、副会長にはミツミ電機の森部茂現社長が就任する予定。この統合により、車載向け機器やスマートフォン向け電子部品事業を拡大し、両社の技術を組み合わせることでIoT(モノのインターネット化)時代に合わせた戦略的な事業を創出を目指すという。
今後、両社長を共同委員長とする統合準備委員会を設置し、経営統合に関する協議を集中的に行う。
9月末現在、ミネベアの資本金は約682億円で従業員数は約7万人、2015年3月期の連結売上高は約5006億。一方、ミツミ電機の資本金は約399億円で従業員数は約4万人、15年3月期の連結売上高は約1530億円。