ワンダーコーポレーション(ワンダーコーポ)と新星堂は3日、この日開かれた各社の取締役会で合併契約書を締結し、来年2月23日付で経営統合すると発表した。ワンダーコーポが新星堂を吸収合併する形で、新星堂は来年2月18日付でJASDAQの上場を廃止する。
ワンダーコーポと子会社4社、関連会社1社、関係会社4社は、ワンダーコーポレーショングループ(ワンダーグループ)を形成し、エンタメショップ「WonderGOO」や、中古買取販売の「WonderREX」、レンタル事業を中心とした「TUTAYA」などの事業を展開している。レコード店を運営する新星堂もワンダーグループの構成会社だが、ワンダーコーポが新星堂を吸収合併することで運営コストの削減を図る。
両社は3年前に資本・業務提携し、コスト削減や店舗運営ノウハウの共有による生産性の向上などを図ってきたが、スマートフォンやインターネットの普及の影響によるCD市場の縮小や、主力アーティストの新譜やヒット商品の不足から、今後も厳しい状況が続くと予想し、今回の合併を決めたという。
合併後も、「新星堂」の屋号は継続して使用する方針。新星堂は11月30日現在、127店舗を運営しているが、これらを合併を理由に閉鎖することはないとしている。