クリスマスのこの時期に、ニュージャージー州で経済的な支援を必要とする人々にキリストの愛を感じてもらおうと、教会からのボランティアら2千人以上が集結した。用意した食事は24万食にもなった。
ニュージャージー州最大のメガチャーチの一つ、リキッド教会では、同教会の8つの枝教会からボランティアらが集まり、当初の目標20万を上回る、24万食の食事を準備した。同州で経済的な支援を必要とする家庭に提供するためだ。ちなみにボランティア一人当たり120食を準備した計算になる。また、子ども千人以上のためにおもちゃやプレゼントも包み、何百着にも及ぶ冬物の上着やコートを寄付した。
「私たちは本当に具体的な方法で人々を支援し、キリストの思いやりの心を表したいのです。そうすることで、人々の頭にだけでなく、心にまで直接働き掛けることができるのです」と、リキッド教会の牧師、ティム・ルーカス氏は15日、米クリスチャンポスト紙に語った。
ニュージャージー州の飢餓と貧困と闘うことをミッションに掲げる同州のコミュニティー・フードバンクは、助けを必要としている家庭に食事を提供している。この種の努力は、リキッド教会における全ての働きの中心にある。「地域社会への働き掛けは、私たちの教会で『余分な』ものではなく、まさに心臓の鼓動です。それは、私たちが何をするかを決める神経の司令塔のようなものです」
ルーカス氏は、「これはまさに、日曜日に教会で学んだことを、月曜日に実践に移すということです。(使徒)ヤコブも、『行いの伴わない信仰は役に立たない』と語っています」と強調した。
ルーカス氏は誇らしげに、教会が「お願いです、お願いだから奉仕に人手が足りないので参加してください」と呼び掛けてボランティアを募集したことがないと話した。Eメールでの簡単な告知のみで、このような膨大な数のボランティアが集まったという。「リキッド教会の人々は、必要なところに一歩を踏み出すことを喜んでいます」
ニュージャージー州で最も急速に成長しているメガチャーチの一つにも挙げられるリキッド教会は、現在約4千の教会員数を誇る。名前は「リキッド(Liquid=液体、透明、流暢ななどの意)教会」と付けたが、単純な理由からと牧師は説明した。「イエス・キリストは自分自身を指して、『生きた水』と言いました。そして私たちは、教会は生き返るようなところであるべきと考えています。だから、私たちは本当に新たにされるようなアプローチを取っており、燃え尽きてドライになったり、宗教に対し退屈になったりしているような人に、その『水』を受け取ってほしいと願っています。また私たちは、きれいで安全な水を提供していくことも使命にしています。これは、私たちの地球規模的な使命です。例えば、(中部アフリカの)ルワンダのようなところにおいてです」
リキッド教会は今回の食事の提供以外にも、過去に大規模なイベントを実施してきた。今年初めには、ニュージャージー州で最大となるイースターエッグハントを主催し、1万個以上の卵が隠された。昨年のクリスマスには「スピリチュアル・フラッシュモブ」なるイベントを敢行し、クリスマスイブの日に温かい食事を食べられる無料券と、メッセージカードを同封したクッキーの入った袋1万2千個以上を配布した。