京都府立大学の学内の部室で学生約10人と飲酒していた同大1年の女子学生(19)が16日夜、急性アルコール中毒で死亡した。同大が17日発表したと、毎日新聞などが伝えた。
同紙によると、女子学生と他の学生約10人は、16日午後5時40分ごろから部室内で飲酒を始め、午後10時40分ごろ、女子学生の意識がないことに気づき、119番通報。女子学生は病院に運ばれたが、死亡が確認された。
女子学生が飲んだのは、ウイスキー少なくとも紙コップ2杯で、他の学生らは飲酒の強要はなかったと話している。
産経新聞によると、京都府立大学では食堂などの一部のみで飲酒が認められていたが、今回の事故により学内での飲酒を全面禁止にした。部室での飲酒はもともと禁止されており、使用時間も原則午後9時までと決められていたが、死亡した女子学生や他の学生約10人は守っていなかったとみられる。
市民団体「イッキ飲み防止連絡協議会」の調査によると、急性アルコール中毒などが原因で死亡した学生(高校生や専門学校生などを含む)は、2012年は7人、13年は5人、14年は4人おり、調査を始めた1983年からの約30年間で150人以上が亡くなっている。