愛媛県松山市の市立津田中学校に勤務する40代の男性教師が、中学1年の男子生徒(12)に頭突きやビンタなど約20発を加える体罰をしていたことが分かった。教師は生徒の担任で、トイレに連れて行きカギを閉めた上で約20分にわたって暴行を加え、「殺してやろうか」などとも言っていたという。
日本テレビによると、暴行があったのは10日の放課後。友人と悪ふざけをしていた生徒の頬をつまんでトイレへ連れて行き、約20分にわたり暴行を加えた。教師は生徒が帰宅する前、母親に生徒の頬をたたいてしまったことを電話で伝え、謝罪していたという。母親も生徒がふざけていたのが悪かったとし、1、2発たたくのは問題ないと応じていたという。
しかし、帰宅した生徒の頬が腫れ上がっているのを見て驚き、学校に抗議。生徒を病院へ連れて行ったところ、顔面や頭部の打撲で全治2週間と診断されたという。
TBSによると、生徒と教師は翌11日から学校を休んでおり、津田中学校の隅田浩校長は謝罪するとともに、「指導の一環だったと聞いているが、明らかに行きすぎだった」などと話している。
一方、FNNによると、この教師は以前勤務していた中学校でも、生徒をたたくなどして教育委員会から厳しく指導されていたという。
津田中学校は16日夜に保護者を対象とした説明会を開く予定。