愛知県内の幼稚園と保育園、計13カ所で昼食の弁当を食べた園児615人と職員3人の合わせて618人が、嘔吐(おうと)や下痢などの食中毒症状を起こした。愛知県が14日発表し、弁当を作った同県大府市の配達弁当会社「玉清」の幼児向け弁当部門「タマセイ キッズランチ」を同日付で営業禁止処分にした。国内各紙が伝えた。
報道によると、この食中毒により3〜6歳の園児29人が入院。現在は既に一部が退院し、多くは回復に向かっているという。一方、一部の患者の便からはノロウイルスやサルモネラ菌が検出された。
食中毒の原因となったとみられる弁当は今月7日と8日に作られたもので、9〜11日に発症した。メニューはマカロニソテー、コロッケ、豆サラダなど。中日新聞によると、約30人の調理員が調理に関わり、食材や調理員の手を介して食中毒のウイルスが感染したとみられている。
朝日新聞によると、「タマセイ キッズランチ」では、愛知県内の計40園に1日4〜5千食の弁当を配送しており、今後患者が増える可能性もあるという。