「パウロがこのように弁明していると、フェストが大声で、『気が狂っているぞ。パウロ。博学があなたの気を狂わせている』と言った。するとパウロは次のように言った。『フェスト閣下。気は狂っておりません。私は、まじめな真理のことばを話しています』・・・するとアグリッパはパウロに、『あなたは、わずかなことばで、私をキリスト者にしようとしている』と言った。パウロはこう答えた。『・・・私が神に願うことは、あなたばかりでなく、きょう私の話を聞いている人がみな、この鎖は別として、私のようになってくださることです』」(使徒26:24~29)
2015年の歩みもあっという間に12月を迎えています。今年の信仰のテーマである「いつも感謝!」をささげる者でありたいと願っています。
先日、私は1週間にわたりマレーシアにあるスクール・オブ・アクツでの卒業直前の集中講義に行ってまいりました。人々にイエスの愛を伝えていこうと学んできた神学生の方々に、単に知識だけでなく私の日本や世界での伝道の経験から、夢とビジョンを持って伝道に出て行く信仰を燃やし、どんな試練や困難があろうとも、それぞれの伝道の場にあって絶対に諦めないで、人々の救い、癒やし、悪の力からの解放のために働きを推し進めていこうと熱く語ってまいりました。皆さんが祈って私を送り出してくださり感謝します。皆さんの個人的な祈りが、これからアジア各地に散らばっていく神学生たちを励まし、その先に何百人何千人の人々が聖書の御言葉、愛に触れることができるのです。
さて、クリスマスを迎える準備の日々が始まるアドベント(待降節)に入りました。今年も26日まで各地で12回のクリスマス集会を開催します。各方面にお知り合いがおられる方は、ぜひ集会のご案内をお願いします。松山では12日の市民チャリティークリスマス、20日はクリスマス合同礼拝と続きます。
私は、クリスチャンとしてこのクリスマスをどう歩めばよいか祈り、「実は、私はクリスチャンです!」という短いフレーズが与えられました。
このシーズン、何かと「クリスマス」があなたの周辺で話題になると思います。そんな時に、「実は、私はクリスチャンです。教会に行っています。今度クリスマスの集会に私も行きます。ご一緒にどうですか」と誘ってみてください。まだ神様を知らない人にお知らせする最高のチャンスです。
1. 人生に起こった紛れもない事実を語ろう
パウロは、自分を裁く権限のある人たちの前で、その場で処刑されかねない厳しい状況の中でも、何度も繰り返して自分がしたことを弁明しました。その内容は、命が助かるための自己弁護ではなく、イエスのことを人々に証しする言葉でした。
2. 救われてほしいという思いを語ろう
パウロは、王であるアグリッパに向かって、囚人の立場でありながら、鎖は別として、私のようにイエスを信じて救われてほしいと語りました。どんどん裁きが厳しくなる中でも、パウロは証し続けました。クリスチャンになった私たちの心の喜び、平安、どんなときも神が共におられるという恵みを、私だけでなく、あなたにも知ってほしいと語りましょう。
私たちは、単なるお祭り騒ぎをしたいからクリスマスを祝うのではなく、「キリスト祭り」の主役であるキリストが、私の罪を清めて永遠の命を与えてくださり、私たちの人生を根本的に変えてくださったことに感謝して、本当のクリスマスをお祝いしたいと思います。「実は、私はクリスチャンです!」という短いフレーズに、あなたもそうなってほしいという思いを込めて、人々をキリストの恵みへと導いてまいりましょう。
◇
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。