兵庫県尼崎市のJR福知山線の踏切で今年3月28日、高校1年の山内美輝(よしき)さん(当時16)が自転車で踏切内に進入し、快速電車に跳ねられ死亡した事故で、兵庫県警は3日、山内さんが乗った自転車を、無免許で運転していたバイクで押し電車と衝突させ死なせたとして、尼崎市に住む無職の少年(16)を自動車運転処罰法違反(無免許過失運転致死)容疑で逮捕した。毎日新聞や産経新聞などが伝えた。
毎日新聞などによると、少年は踏切の約200メートル手前から、山内さんが乗っていた自転車を後方から右足で押し、約40メートル手前で足を離した。しかし、自転車は時速約50キロの速度が出ており、止まることができなかったとみられている。少年は遊びだったと話し、「止まれると思った」と容疑を一部否認している。
事故当時は、山内さんと少年を含め、友人ら計5人で近所の公園へ行く途中だったという。産経新聞によると、5人は中学時代の同級生。山内さんと少年の後ろを、他の3人がバイク2台と自転車1台で走っていたという。
バイクで自転車を押す行為は、遊びとしてこれまでも行っていたという。一方、テレビ朝日の報道によると、バイクで自転車を押されるのは、山内さんはこの時が初めてだったという。