香川県三豊市の女性郵便局員(23)が、約2年間に計2万9千通余りの郵便物を配達せずに、自宅や自家用車などに隠していたことが、9日までに分かった。日本郵便四国支社(松山市)が同日発表した。国内各紙が伝えた。
報道によると、女性局員は正社員で、観音寺郵便局(同県観音寺市)所属だが、三豊市の高瀬郵便局に駐在し、配達業務に従事していた。2013年12月から15年11月までの約2年間に、郵便物約2万9千通を配達せず、自宅や自家用車、職場のロッカーなどに隠していた。ただし、破棄はしていなかったという。
産経新聞によると、局員による故意の郵便物未配達の数としては、2007年の民営化以降、過去最多だという。女性局員は「仕事をやる気がなくなった」(同紙)と話している。
日本郵便では、郵便物が届かない、中身がなくなっている、開封されていた、著しく配達が遅かったなどの問題があった場合、インターネット上で調査の受け付けを行っている。郵便物などの事故調査依頼申し込みはこちらから。