同志社大学は6日、村田晃嗣現学長(51)=法学部教授=の任期が来年3月31日に満了するのに伴い、学長候補者選挙を行い、第33代学長に松岡敬理工学部教授(60)を選出した。任期は2016年4月1日から20年3月31日までの4年間。28日に開かれる理事会で正式に決定される予定。
報道によると、松岡氏は村田氏を破っての当選。投票できるのは同大の教職員約930人で、実際の投票数や松岡、村田両氏の得票数は発表されていない。
村田氏は今年7月、衆議院平和安全法制特別委員会の中央公聴会で、安保関連法案に賛成を表明していたが、その後、同大教職員有志が村田氏を非難する声明を発表。「わたしたちは同志社大学教職員として、村田教授のこの発言を看過できません」などとしていた。
松岡氏は1979年、同大工学部(現理工学部)卒業。近畿大学工学部で助手、専任講師、助教授を務め、その後、同志社大学に戻り、工学部助教授を経て98年から現職。医工学研究センター長や理工学部長、副学長などを歴任してきた。専門は材料力学、機械要素。