イエス様は言われました。「わたしがあなたがたに話したことばは、霊であり、またいのちです」(ヨハネ6:63)
多くの人になぜ問題があるかと言いますと、命のない言葉を口にするからです。あなたの気分がどうであれ、いつも神の言葉を口にすることです。そうすれば、その言葉に命があるので、素晴らしい結果が現れます。
昔、クリスチャンになったばかりの時、大声で聖書を読みました。1時間もしたら、あふれるほど聖霊に満たされました。皆さんも一度試してみてください。
そして、毎日の会話を振り返ってみてください。どれだけ神の言葉を語りましたか。多くの人は、教会に来た時にだけ口にするものだと思っています。そうではありません。命の言葉を話し出し、その比率が多くなると、あなたの人生が変わります。聖書の中に「山に向かって、『動いて、海に入れ』と言って、心の中で疑わず、ただ、自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります」(マルコ11:23)と書いてあります。自分が何を語っているか。それで、あなたの人生が決まってしまうのです。
私たちが祝福された人生を歩むか、歩めないかは、その口の告白にかかっています。「どうして自分の人生はこうなのか」とよく言いますが、実は、自分の告白がそのような人生を招いてしまっているのです。
ヨブも、いつもこんなことが起きるのではないかと不安を持っていました。子どもたちが罪を犯したかもしれないと、いつも全焼のいけにえをささげていました(ヨブ記1章)。そして、すべてを失った時、「私の最も恐れたものが、私を襲い、私のおびえたものが、私の身にふりかかったからだ」(同3:25)と言いました。彼が口にしていたことが起こったのです。
私も、自分の告白する言葉を変えよう、毎日神の言葉を口にしようと思いました。否定的な考えが起こったら、口にしないことにしました。そうすると、だんだん元気になっていくのです。
自分の感情や気分、周りの状況に左右されないことです。たとえ最悪な状況であっても、神の言葉を読むことです。命の言葉を告白していけば、それが現実となっていくのです。
どんなに頑張っても、コンセントがつながっていなければ電気は流れません。同じように、いつも神の言葉を語って神としっかりつながっているなら、あなたの人生は変わります。
もし、あなたの人生がうまくいっていないとすれば、あなたの語る言葉を点検してみてください。すでにイエス様を信じているなら、聖書の言葉を口にしましょう。ローマ8:37の約束をもって、「私が困るはずがない。私は圧倒的な勝利者だ」と口に出して告白するのです。
命の言葉があなたにあれば、それは現実になるのです。
「主はモーセに告げて仰せられた。『人々を遣わして、わたしがイスラエル人に与えようとしているカナンの地を探らせよ。父祖の部族ごとにひとりずつ、みな、その族長を遣わさなければならない』」(民数記13:1、2)
この時、12人の族長が偵察に行きました。状況からすると負けるから、攻め上れないという人たちがいました。それは事実でした。しかし、ヨシュアとカレブの2人だけはなぜ、「私たちはぜひとも、上って行って、そこを占領しよう。必ずそれができるから」と言えたのでしょうか。それは、ヨシュアとカレブが、その地を神が必ず与えてくださると知っていたからです。今勝てそうだからそう言ったのではありません。敵は大男で、自分たちはいなごのように見えるほど小さいのです。
状況はそうかもしれません。でも、神は確かに、その地を与えようとしておられるのです。ヨシュアとカレブは語りました。「私たちが主の御心にかなえば、私たちをあの地に導き入れ、それを私たちに下さるだろう」(14:8)。「私たちが主の御心にかなえば」とは、神様次第という消極的な言葉ではなく、神が与えようとしておられることを信仰で確信した上で、私たちが罪を犯さないならば、そこに入ることができるという意味です。
神の言葉は「なる」と約束しています。私たちが信仰を持って正しく歩んでいくならば、必ず「なる」のです。
「彼らを恐れてはならない」とヨシュアとカレブは語ります。私たちは、敵を恐れる必要はありません。私たちの信じているのは、天地万物を造られた神です。このお方を信じているのですから、どんな問題であっても関係ないのです。
つぶやいた人たちはどうなっていくのでしょうか。彼らがつぶやいた通りのことが起きていくのです(14:26~30)。人生を変えたい人は、自分の言葉を変えるべきです。
「私は、きょう、あなたがたに対して天と地とを、証人に立てる。私は、いのちと死、祝福とのろいを、あなたの前に置く。あなたはいのちを選びなさい」(申命記30:19)
御言葉は命です。あなたに祝福をもたらす言葉です。それを選ぶときに、あなたは祝福されるのです。(続く)
■ 続・空飛ぶクリスチャン: (1)(2)
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神内源一(じんない・げんいち) / 徐起源(そう・きうぉん)
ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。