【CJC=東京】米オレゴン州ローズバーグの乱射事件は、米国に再び銃の問題を突きつけた。しかし現地では事件後も、銃規制を求める声は上がってこない、と朝日新聞が報じている。地元では狩りや自衛のため銃を持つ人も多く、逆に「学校の警備員や学生にも銃を持たせるべきだ」という声も出ているという。
乱射事件のあった翌2日、町の銃販売店を同紙記者が訪れると、ライフル銃などを物色する人で混み合っていた。オーナーのキャンディー・キニーさん(45)は、「自分の身は自分で守らなければ、と考える客が銃を買いに来る」と話す。普段は1日に売れるのは5丁ほどだが、この日は20丁以上売れたそうだ。
今回乱射事件のあった2年制大学「アンプクア・コミュニティー・カレッジ」では、学校内への銃持ち込みは禁止され、学校の警備員も丸腰だった。同校で心理学を教えるシンディ・ウィルキンソンさん(55)は、「教師や学生にも銃を持たせるべきだ」と話している。