日本聖書協会は、口語訳聖書60周年を記念して、「メリー・ジョーンズ聖書通読しおり&通読表キャンペーン」を始めた。メリー・ジョーンズ(1784〜1864)は、聖書協会の活動の起源である英国内外聖書協会(BFBS)の事業が始まるきっかけを作ったという英国の女性。しおりには、表面に彼女が一冊の聖書を手にするまでの物語、裏面に聖書通読の目安となる聖書通読マップが描かれている。
今から約200年前、英ウェールズ地方の田舎に住んでいた少女メリーは、日曜の朝になると、両親と一緒に4キロほど離れた村の小さな教会に歩いて通った。教会の牧師から村に学校ができることを聞いたメリーは、「読み方を習って聖書を読むことができる」と喜び、聖書を買うために一生懸命お金を貯めた。そして、40キロ離れたある町にいる人が聖書を数冊持っていると聞き、何とそこまで歩いていくことにした・・・。
このメリーの物語が書かれたしおりは、8枚セットで絵柄の異なる二種類が用意されており、日本聖書協会直営店、および一部専門書店に置かれている。
しおりと共に、続編を除く旧約から新約までの聖書全書を章ごとにブロックにした聖書通読表も配布されており、ブロックをチェックしていくことで通読の状況を確認することができる。しおりと通読表には、通読者の名前を書く欄と、牧師あるいは神父による判子を押す欄もあり、聖書通読会などで教会が通読達成を認めることができるように工夫されている。
このキャンペーンの発案者である同協会頒布部の鈴木淳之介主任は、「多様なメディアで誰もが手軽に聖書を読むことができる時代になった中で、聖書を読むということに熱意を燃やしたメリーの物語を学ぶことを通して、聖書が手元にあり、聖書を読むことのできるありがたさを共に分かち合いたい」と話している。
キャンペーンの詳細・問い合わせは、同日本聖書協会(専用メール:[email protected])まで。