太平洋教会協議会(PCC)は8月30日、インドネシア軍の兵士によって先週、西パプア人が殺害されたことを非難したとフェイスブックで伝えた。
同協議会は、太平洋地域の指導者たちに対し、インドネシアによって占領されているこの地域における殺害や拷問、そして人権蹂躙(じゅうりん)に対して、声を大にするよう呼び掛けた。
ニューギニア島西部にある西パプアの都市ティミカからの報告によると、特別部隊の集団が、ティミカ三人の王大聖堂教区のカトリック青年団のメンバー2人を射殺したという。情報筋によると、その地区に入ることを拒否された兵士たちが、兵舎に行き、武器を持って戻り、この青年団を射撃したという。
PCC総幹事のフランソワ・ピーアータイ牧師は、この殺害はいわれのないものであり、インドネシアによる侮辱を示すものだと述べた。「太平洋の指導者たち、とりわけインドネシアを『メラネシア先鋒グループ』(MSG、南太平洋諸国の中でもメラネシア系民族国家・地域の政治指導者が組織している政治グループ)に快く招き入れた人たちは、これらの殺人に対して声を大にする義務がある」と、ピーアータイ総幹事は述べた。
西パプアの先住民族は、第二次世界大戦中に当時の日本軍に支配された後、インドネシアにその地を占領され、その支配下で自由と資源を奪われ、暴力にさらされてきたことなどから、インドネシアからの独立を求めている。