【CJC=東京】韓国カトリック教会光州大司教区は21日、全羅南道羅州市の「血の涙を流すマリア像」(聖母の丘)について、「荒唐無稽で信仰の逸脱行為」という公式見解を発表した。朝鮮日報が報じた。「聖母の丘」に関して光州大司教区が公式に立場を発表するのは、98年、01年、05年に続いて今回が4回目。光州大司教区は、聖職者・修道者・信者の「聖母の丘」訪問と儀式行為を禁止すると発表した。
「羅州聖母の丘」は、カトリック信者だったユン・ユルリアという女性が1985年6月に自分が所有するマリア像が涙を流したと主張、以後約20年間にわたり韓国国内外から巡礼客が訪れる場所となった。
MBC放送が13日に「奇跡か、詐欺か=羅州聖母の丘の真実」と題した特集番組を放映、「奇跡の水」や「ユル腎液(ユン・ユルリアの小便)」など「奇跡」についてでっち上げの可能性など疑惑を提起した。
光州大司教区は「自称“聖母の丘”でユン・ユルリアとその周辺人物らが任意的に行っている集会や儀式は、カトリックの信仰と無関係であることを再度確認する」と発表、「『奇跡』や『私的な啓示』という主張や宣伝は、カトリック教会とはまったく無関係。所属教区を問わず、聖職者・修道者・信者たちの訪問と儀式行為は、教会法と宗教界の秩序うを破壊する行為である」と強調した。