【CJC=東京】中国の警察当局は、横領などの疑いで南東部・浙江省金華市のキリスト教会の牧師ら7人を拘束した。同省当局が進めている教会の十字架撤去キャンペーンに反対したのが原因と見られる。ロイター通信が報じた。7人の弁護士が4日、明らかにした。
共産党の独裁下にある中国は、信教の自由を公式には保障しているものの、当局の宗教団体への監視は厳しいまま。浙江省はキリスト教人口が増加しており、今回の拘束も当局が抑制に乗り出した一環の可能性がある。
国営の新華社通信は、拘束された7人が、教会の資金を私的に流用、献金を横領、また社会秩序に反する行為を他人に教唆したことなどを容疑として挙げている。
7人の中で、バオ・グォファ氏とシン・ウェンシャン夫人は、金華市の教会の牧師夫婦。警察に拉致されたまま、弁護士との接見も認められていないという。