【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は26日、パレスチナ側と正式な国家承認を含む包括協定に調印した。バチカンは、2012年にパレスチナの地位が国連総会で「オブザーバー機構」から「オブザーバー国家」に格上げされた後、パレスチナを「国家」として扱ってきた。
バチカン国務省次官のポール・リチャード・ギャラガー大司教(外務局長)は調印式で「2国家共存による解決ができる限り早く現実となるよう望む」と強調した。時事通信によると、イスラエル外務省は声明で、「この性急な措置は、和平合意の進展の見通しを損なうものだ」と遺憾の意を表明している。