美術、さらに芸術一般を聖書をメガネに考える上で、以下の興味深い聖句に出会い、思索を続けたく願っています。
「主よ。あなたは、あなたのなさったことで、
私を喜ばせてくださいましたから、
私は、あなたの御手のわざを、喜び歌います。」
(詩篇92:4 新改訳)
「主よ、あなたは
御業を喜び祝わせてくださいます。
わたしは御手の業を喜び歌います。」
(詩編92:5 新共同訳)
「主よ、あなたはみ業をもって
わたしを喜ばせてくださいました。
わたしはあなたの手の業を喜び歌います。」
(詩編92:5 フランシスコ会訳)
ここには、少なくとも3つの基点が提示されています。
- 目に見えない創造者が目に見える御業を創造なさった。
- 目に見える御業をもって、目に見えない創造者が人間・私を喜ばしてくださる。
- 人間・私は、受け身として喜ばしていただくだけではなく、主体的に創造者の手の業を喜び歌う。
さらに根源的には、「神はお造りになったすべてのものを見られた。見よ。それは非常に良かった」(創世記1:31)とあるように、目に見えない創造者が目に見える御業を良いものとして、喜んでおられるのです。ここにこそ、クリスチャントゥデイに多様な展開を期待する全ての芸術活動、文化活動の記事の基盤を見出します。(続く)
(文・宮村武夫)