【CJC=東京】シリア北部のアッシリア地方で、イスラム教過激派集団「イスラム国」(IS)が5日、タル・ナスリ村の処女マリア教会の内部に爆薬を仕掛け、爆発させた。
米ニュースサイト「ブレイトバート」のトーマス・D・ウイリアムズ記者は、1934年に建設された同教会は、村にある主要3教会の1つだったと伝えている。現地の「アッシリア国際通信」(AINA)は、教会が爆破で全壊したと報じた。
ウイリアムズ記者は、「キリスト者はシリアでは少数派の中でも小さい集団で、イスラム教スンニ派が多数を占めるシリア総人口の1割に当たる。今年のイースターでは祈りとミサしか行わなかったが、それは紛争下という悲惨な状況にあるため」としている。
今回の襲撃はISの教会破壊として最初ではない。これまでにもタル・フルモズの教会やタル・タメルの3教会を焼き討ちしている。