学校法人聖学院(東京都北区、阿久戸光晴理事長)は、聖学院大学(埼玉県上尾市)の姜尚中学長の辞任に伴い、3月30日に開催された理事会において、清水正之同大教授を、次期学長に選任した。任期は2015年4月1日から5年間。
清水新学長は倫理学と日本倫理思想史が専門。1947年生まれ、横浜市出身の67歳。東京大学文学部倫理学科を卒業後、1977年3月、同大学院人文科学研究科倫理学専攻博士課程単位取得退学。三重大学人文学部助教授、同教授、東京理科大学工学部教授、聖学院大学人文学部教授、同大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科教授、同大人文学部日本文化学科長、同大人文学部長を経て、昨年4月より同大副学長、同大学院アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科長。他に、日本倫理学会評議員、東京大学学生キリスト教青年会理事も務めた。
主な著書に、『日本思想全史』(ちくま新書、2014年)、『日本の思想』(放送大学教育振興会、2008年)、『国学の他者像 誠実と虚偽』(ぺりかん社、2005年)、『岩波講座 日本の思想 第四巻』(共著、岩波書店、2013年)、『思想間の対話─東アジアに おける哲学の受容と展開』(共著、法政大学出版会、2015年)、『「おのずから」と「みずから」のあわい』(共著、東大出版会、2010年)、『教会と学校での宗教教育再考─<新しい教え>を求めて』(共著、オリエンス宗教研究所、2009年)、『共生と平和への道─報復の正義から赦しの正義へ』(共著、春秋社、2005年)などがある。