米ビルボードへのランクインを目指すメンバー総勢1000人のクワイヤ「JAPAN MASS CHOIR」が19日、東京・代々木第2体育館で行われた「ワールド・ドリームピック・プロジェクト」のキックオフイベントに出演した。「JAPAN MASS CHOIR」にとって今回が初のステージで、オリジナル曲「POWERFUL」を披露した。
「JAPAN MASS CHOIR」はつい先日、青山学院講堂で2日間かけてレコーディングとプロモーションビデオの撮影を行ったばかり。6月下旬~7月上旬にはCDを発売し、7月~8月には米国へのプロモーションツアーを予定している。
ワールド・ドリームピック・プロジェクトは、インターナショナル・グレート・チャリティ・フェスティバル実行委員会主催のチャリティープロジェクト。世界中の子どもたちやアスリート、アーティストの夢を応援することを目的に発足した。「One World Family(世界は一つの家族)」をテーマに、東京オリンピックが開かれる2020年に、10万人規模のチャリティーイベントを開催することを目標にしている。今回はそのキックオフイベントで、ノーベル平和賞候補となったインド人平和活動家のシュリ・シュリ・ラビ・シャンカール氏や、ブライダル・ファッションデザイナーの桂由美さん、日本ブラインドサッカー協会理事長の釜本美佐子さんらが特別ゲストに招かれた。
イベントは第一部と第二部に分かれ、一部ではJAPANセルフマネジメント協会代表の原田隆史氏や、なでしこジャパンの澤穂希のパーソナルトレーナーを務めた山田晃広氏が講演。第二部には、日本大学吹奏楽研究会や、2010年から5回連続でチアダンス世界大会に出場している「Kashiwa Golden Hawks」、三兄弟音楽ユニット「YANO BROTHERS」など多数のアーティストが出演した。また、地元の伝統芸能として「えびす太鼓」などのパフォーマンスも行われた。総合司会は、「YANO BROTHERS」の矢野デイビットさんと、「JAPAN MASS CHOIR」の火付け役の一人、ジェンナさんが務めた。
「JAPAN MASS CHOIR」が披露したオリジナル曲「POWERFUL」は、新約聖書のコリントの信徒への手紙一12章12節をモチーフにして作詞された曲。この日は、当日集まった有志約150人で熱唱。「意味のない争いはいらない。誰もが違う使命を持って生まれた。助け合い、愛し合い、共に世界を変えていこう」とメッセージを発した。
ジェンナさんは「JAPAN MASS CHOIR」について、「人情の国、思いやりの国、和の精神の国、おもてなしの国・・・。その日本だからこそこんな無謀な『マスクワイヤ・プロジェクト』も成功できるのではないか」と語っており、1000人のクワイヤを束ねるその力強い志と歌声で会場を魅了した。
イベント最後には、出演者全員でマイケル・ジャクソンらが作った「We Are The World」を熱唱。この際、愛知万博や北京オリンピックの開会式などで登場したメリープロジェクトの傘も登場。文化や国境を越えた「笑顔」という共通言語をつくっていこうという決意を表した。また、高円寺で活動している阿波踊りグループ「飛鳥連」の演奏に合わせて、会場中が一つとなって阿波踊りを一緒に踊り、「ふるさと」を合唱してこの日のイベントは幕を閉じた。
「JAPAN MASS CHOIR」は、来月12日には小学6年生までの子どもを対象としたレコーディングも予定している。ビルボードランクインを本気で目指し、これからますます活発になる彼らの活動から目が離せそうにない。