中田重治、チャールズ・E・カウマン夫妻と共に日本のホーリネス系教会の源流となる日本ホーリネス教会、また現在、42ヶ国に500人以上もの宣教師を送り出している東洋宣教会(OMS)の設立に携わったアーネスト・A・キルボルン氏の孫であるアーネスト・J・キルボルン氏がこのほど来日し、25日には単立・小岩四恩キリスト教会(西村虔牧師、東京都江戸川区)でメッセージを伝えた。
キルボルン氏は、同教会で毎週木曜日に行われている聖書研究会で、エレミヤ書10章23〜24節を引用。コンパスが付いていないハンググライダーに乗った経験を話し、人間には行くべき道を示す「コンパス」が必要であること、人間は自らの人生をすべて決めることは出来ないことを伝え、自分の人生は自分のものではなく、主の導きの中にあるものであり、その主の導きをいただくことが人生で最も必要なことだと伝えた。
「神様の御言葉は決して私達にとって重荷となってはなりません。これは神様の贈り物です」とキルボルン氏。人生のコンパスとなるものが神の御言葉であり、聖書の言葉が負担になるのではなく、「日常生活の必需品になっていかなければいけません」と語った。
キルボルン氏は毎年同教会を訪れており、今年は来月5日まで滞在する。先週18日の聖書研究会でもメッセージを伝え、参加者の中には、キルボルン氏のメッセージに非常に感動し、今回の集会に参加するよう数人に勧めたという人もいた。
キルボルン氏は、人生における御言葉の必要性を訴えた上で、信じる者は常に「神につながっていなければならない」と強調。「多くの場合、私達は罪を赦され、神様の子とされたということの素晴らしさを考える。しかし、いかに私達が神様につながっているかということが大切です」と語った。
毎週、聖書研究会や礼拝に参加するだけで、普段は聖書を忘れて生きるのであれば、「本当の意味で神につながっているクリスチャンになることは難しいでしょう」と参加者に語り、神とつながるためには、「聖書を読むこと」「祈ること」が毎日、毎時間、毎分のように必要であと伝えた。
最後にキルボルン氏は、妻からの連絡を期待し、待ち望む自らの心を話し、神も同じく「私達が語りかけることを待っておられる」「忙しくて祈ることも出来ないと言えば、悲しんでいる」と述べ、「計画を立てて主に語りかけ、祈って欲しい」と語った。
キルボルン氏は来週の11月1日に行われる聖書研究会でも同じくメッセージを伝える予定で、11月4日に行われる同教会の創立80周年記念礼拝でもメッセージを伝える。