イスラム教過激派組織「イスラム国」による日本人拘束事件で、イスラエルの通信社が、拘束中の後藤健二さんとサジダ・アル・リシャウィ死刑囚の交換について合意したと報じている。フジテレビ系列のFNNなど複数の国内メディアが伝えた。
FNNによると、リシャウィ死刑囚が収監されているヨルダンでは、地元の独立系の新聞社ジョルダンニュースが、同死刑囚が収容されていた刑務所から別の刑務所に移送されたと伝えた。さらに、ヨルダン筋からの情報として、リシャウィ死刑囚を釈放し、同死刑囚の出身部族へ引き渡す見通しという別のメディアの報道もあるという。
一方、同じくイスラム国に捕らえられているヨルダン軍のパイロットは、殺さないことで合意したと伝えられている。
ただ、ヨルダン政府や大手メディアはまだこうした情報は一切報じていないという。また、NHKの報道によると、ヨルダンで現地対策本部を指揮する中山泰秀副外相は、こうした報道について、「いろいろな情報が飛び交っているが、そうしたものに関する事実については私は全く知らない」と話している。日本では、菅義偉官房長官が記者会見で、こうした情報について「全く承知していない」(FNN)と述べている。