【CJC=東京】エルサレムで18日、刃物や銃で武装したパレスチナ人2人が西エルサレムにあるユダヤ教礼拝所(シナゴーグ)を襲撃、米系イスラエル人のラビ(ユダヤ教指導者)3人と英系イスラエル人のラビ1人、警官1人が死亡した。
イスラエル警察当局は、警官が現場に急行、数分間にわたる銃撃戦となり、襲撃者2人を射殺した、と発表した。
エルサレムではここ半年近く騒乱が恒常化している。10代のイスラエル人3人が誘拐殺人されたことへの報復として、イスラエル人が10代のパレスチナ人少年を7月に誘拐、殺害したことが今回事件の引き金となったと見られる。
これまでパレスチナ側からのものと見られる攻撃は、主にイスラエル人が住む西エルサレムとアラブ系住民が多い東エルサレムの境界付近に集中していた。しかし今回の襲撃は、境界から西エルサレムへ入り込んでおり、犠牲者も多かったことから、騒乱激化を示唆するものと見られる。