東京・六本木のインターナショナル・チャーチ「ライフハウス」が8日、船の上で交流イベントを実施した。「サンセットクルーズ」と銘打たれたこのイベントは、夕日を見ながら船の上でパーティーを開き、参加者がクリスチャンと関係を築くというもの。当日はあいにくの曇り空ながら約200人が集まり、お台場の夜景を眺めながらパーティーを楽しんだ。
イベントを主催したライフハウスの佐藤ブランドン牧師は、「今回のイベントはフェローシップ(親睦を深めること)がメイン。社会人だからこそできるイベントにしたかった」と趣旨を明かす。
ライフハウスが最も重視しているのは「神と人との関係」。そのため、今までクリスチャンのバックボーンを持っていなかった人と、すでに神との関係を築いたクリスチャンが知り合えるよう、さまざまな試みを行っている。東京で活動を開始してから12年で国内に11の教会を開拓することに成功したが、教会に通うほとんどが元々クリスチャンではないことからも、このチャレンジの結果がうかがえる。
今回のイベントはお台場周辺を周遊するクルーザーの上で開かれたが、教会のイベントということで賛美と短めのメッセージも行われた。古賀登牧師が「今日は、普段教会でどんなことが行われているか、皆さんにも少し体験してもらおうと思います」とあいさつ。その後、「神様は全て目的があって創造しました。その自分に用意され、与えられた目的を知って生きることは幸せなことです」とメッセージを伝えた。普段はロックやテクノといったスタイルの賛美だが、この日はドラムセットの代わりにカホンなどを用いて、いつもよりシックな雰囲気となった。
礼拝後は船室でパーティーが開かれ、ドリンクや軽食、ケーキなどが振舞われた。約2時間の航海中、DJブースから流される音楽がパーティーに華を添えた。賛美で使われた甲板の上のスペースも開放され、ある人はダンスに興じ、ある人は海風に当たりながらお台場の夜景と会話を楽しむなど、思い思いに過ごした。初の船上イベントであったため、天候や機材など普段とは違う点に心を配る必要があったが、集まった人々はこれまでとは違った雰囲気を存分に楽しんだ。
「今回はいつもと違う雰囲気でイベントを行いましたが概ね好評です。そもそも社会人だからこそできるイベントをと思って始めたので、今回は満足できるイベントができたと思います。来年もいろいろな形でチャレンジしていきたい」と、佐藤牧師は今後の期待を込めて語った。