米テキサス州ダラス市――ケビン・モンゾン君(16)は、イエス・キリストを人々に教えることに情熱をかけている。彼と志を同じにする高校生は他にも46人おり、彼らによるチーム「SWAT」(Students With a Testimony、「証を持つ学生たち」の意)は、5日の夜にダラス市で予定されていたグレッグ・ローリー氏による伝道集会「ハーベスト・アメリカ」に参加するよう人々に声掛けを行うため、大会の5日前に南カリフォルニアからやって来た。
ケビン君は、ハーベストのユース部門ですでに3年間にわたり宣教活動に関わっており、街頭での伝道には長けている。カリフォルニア州のリバーサイド郡とオレンジ郡からの出身者が多いこのチームがどのようにダラス市で伝道活動を行ったのか、ケビン君が語ってくれた。
「僕たちは若者や若い学生に近づいていって、とにかく尋ねます。『あなたは神を信じますか?』と。大抵はジョークとか簡単な質問から入ります」とケビン君は言う。「最初はちょっとぎこちない感じになりますが、普通、少なくとも僕は『今夜死んだら自分はどこに行くと思いますか?』という質問から始めますね」「そして、話の流れに関わらず必ず福音には触れるようにしています」
SWATは、ダラス市ではショッピングモールなど人々が多く行き交う場所を訪れ、ハーベスト・アメリカに参加するよう何千枚ものチラシを配った。今回は、この伝道活動で、大会前日の4日夜の時点で43人がイエスを信じる決意をすることになった。
SWATを率いているのは、ジェイソン・パウエル牧師と伝道リーダーのK・C・マコーリー氏。マコーリー氏は、この伝道で最も満足感を得られることの一つは、若者が持つ思いやりを目の当たりにできることだ言う。
「若者同士が近づき、福音がどのようなインパクトを与えたかをその当人から聞くこと自体、大きなインパクトとなります」とマコーリー氏。「年上の人や自分の両親から同じことを聞くよりももっと現実味がありますからね」と話す。
マコーリー氏は、SWATの一人ひとりの霊的な成長を見るのも喜びだと話す。「福音について人々に教え、なぜ自分は信じるのか、どうしたらそれが人に伝わるのかが分かっている子たちですから」
一方、ケビン君は、街頭伝道を始めたばかりのときや、SWATに参加し始めたばかりのときは、大変なことも多いと話す。「正直言うと、誰だって最初は怖いんです。知らない人に近づいていくなんて。何があるか分かりませんし」
だが、「どんなに経験があったとしても、何があるか分かりません。でも僕は今はこれに対して情熱を持っています。この活動が非常に好きです」と話す。
現在、ケビン君は高校を卒業したところで、大学では医学部に通い、将来は看護士または医者になり、宣教師を兼任したいと望んでいる。今はSWATの一員として、伝道活動をすることを最大限楽しんでいるという。
「主と共に歩む道は確実に広がっていきます。色々な人々について多くを学び、色々な宗教的見解を知るようになります。キリスト教内部に限っても、見識が深まります。そうやって、答えを知らない人々に答えを与える方法が見つかるようになるんです」
ケビン君は、異なる宗教的見解を学ぶのは、人々と知的な議論を交わすことができるようになるためだと話す。自身の信仰について、このような勉強を始めたのは彼が13歳のときだ。
「もちろん、福音を伝えて、キリストが私たちの罪のために死なれて復活なさったということを伝えるのが一番重要です。それさえ伝えれば、よいアプローチをしたことになります」とケビン君。「街頭で人と会話をするときは、それが最終的に一番伝えたいことです。それを伝えるまでは会話を終わりにしないことが重要です」と語った。