東京の銀座東武ホテルで22日、東京福音センターの定例集会「万代栄嗣の福音を語る」が行われ、約50人が集まってイエスを賛美した。万代牧師は、松山を中心に東京、福岡、神戸、広島、鹿児島、高松で教会を牧会する傍ら、各種公演など様々な活動を行っている。
集会はいつも通り、万代牧師自らがギターを弾いて賛美で始まった。「段々気温も下がって秋らしい日が多くなってきました。世間では『恵みの秋』とか『収穫の秋』なんて呼ばれます」などと話し、「収穫の季節に神の恵みに期待し、感謝して行こうではありませんか」とメッセージを始めた。
メッセージで万代牧師は、昨今の国会での問題や、スマートフォンで遊ぶ現代の子どもたち、また大相撲の秋場所で活躍した逸ノ城を例に取り上げ、人間の根本的な問題が変わっていないことを浮き彫りにした。
「イエス様が生きていた2000年前の日本はまだ弥生時代。それからこのようにテクノロジーは進み、生活様式は様変わりしても、人間の本質は変わらないものです。どんなに鍛えたからといっても、内面は変わりません。だから今の世の中にも神様は必要なのです。彼の伝えた福音をだから今日も私は話します」と、変わらない人間の本質、また変わらない福音の必要性を語った。
「昨今の子どもたちはスマートフォンのゲームで時間を費やしていると記事で読みました。神様は最初の人間アダムに向かっても、『人が一人でいるのは良くない』(創世記2:18)と言いました。テクノロジーによって一人で遊べるようになったとしても、それは一時的なもので、人が人と向き合うことなく本当の幸せを得られないことは、どれだけの時間が経とうとも変わりません」と力説。
その上で、「私たちは弱い人間です。今年の秋場所で大活躍した逸ノ城もあれほどの強さを誇ってもストレスにより病気になってしまったそうです。どんなに強くても内側から強めてもらう必要があるのです」と語った。
「一人ひとり、逆境はあるでしょう。私たちの人生はリアルなのですから。テレビで見るような、役者が演じるものとは違います。クリスチャンの人生もリアルです」と万代牧師。祝福は約束されているが、逆境もなくいつも楽しいことばかりがあると聖書には書かれていない。
しかし、「でもみなさんこれは覚えておいてください。神様は何度も何度も『そばについている』と言ってくれている神様であることを」と万代牧師は言う。「だからヨシュアには『恐れてはならない。おののいてはならない』(ヨシュア1:9)と言い、イエス様も最後に『私は世の終わりまであなた方と共にいます』(マタイ28:20)と確かに約束したのです」と、われわれと共にいてくださる神を語った。
イエスの愛については、「人間の打算や理屈ではなく、両親が子どもの病気を知ったときに行う行動であり、それに対する見返りを求めない」愛だと説明。「裕福で恵みをたくさん受けた私たち日本人が、その恵みを与えてくれる神様を忘れないようにしようではありませんか」と言い、集会を締めくくった。
万代牧師は、銀座で毎月2回定期的に聖書のメッセージを伝える集会を開催している。次回は、11月7日(金)午後7時から第二丸高ビル6階会議室(銀座7−13−8)で行う予定。問い合わせは、東京福音センター(03・3561・0174)まで。