米国に、20年以上も続くクリスチャンアーティスト・パフォーマーの伝道ツアーがある。「The Extreme Tour(エクストリームツアー)」。米アイダホ州発祥のこのミッションツアーは、音楽やダンス、スケートボード、BMXなどのエクストリームスポーツを通じて、若者たちへ神の愛を伝えることを目的としている。日本でも来月、昨年に続き、2回目の「The Extreme Tour Japan」が行われる。
米国では、生活状況の困難さから、麻薬や犯罪に手を染める若者たちが後を絶たない。そんな若者たちに体当たりでコミュニケーションを図るのが、このツアーの最大の特徴だ。毎年、多くのアーティストやメッセンジャーが参加して、若者たちにポジティブなメッセージを伝えようと全米を回る。
舞台となるのは、大きなコンサート会場ではない。街に出て行き、歩いている一人のホームレスの人のために賛美を演奏する。それが、このツアーのやり方であり、より多くの人と触れ合うことができる街中、道端、野外でのコンサートを理想としている。
The Extreme Tour Japan チームは、米西海岸地域のツアーマネージャーを担当しているスコット・ラック氏から、ぜひ日本でもツアーを行いたいという提案を2012年に受けた。最初、提案を受けたスタッフは、米国と日本には、文化や生活様式、教会から得られるサポートの割合などに大きな違いがあることから、このツアーは日本では決してできないだろうと思ったという。
しかし、現代の日本でも、子どもや若者たち、その他社会的弱者となる人たちが抱えている問題は決して少なくない、という現実に気づかされたという。そうした人たちへ、神の愛を伝え、少しでも希望を持ってもらいたい。そんな思いから活動を始めたスタッフは、昨年10月1日から23日にかけて、第1回 The Extreme Tour Japan を実現させた。
米国から The Lacks と C.J.Lassiter、カナダから The Burn Ins といったバンド、ミュージシャンが来日し、Imari Tones など日本のアーティストとコラボレーションしながら、横浜、川崎、浦安、船橋、いわき、石巻の 計6都市を回った。訪問先の教会や地域の人々と交流を図りながら行った日本初のツアーは、大成功に終わった。
今年のツアーには、米国から GalleryCat というクリスチャンヒップホップグループのアンジェロ・ゴンザレス氏が参加することが決定しており、首都圏近郊と、中京・関西地方でのコンサートを予定している。
日本での挑戦はまだ始まったばかりだが、日本のあらゆる場所で、人々に希望と前向きなメッセージを届けたいと願うこのツアーは、そのために必要な場所があれば、どこへでも向かおうと考えている。
参加バンドや正式なツアー日程の詳細・問い合わせは、The Extreme Tour Japan(メール:[email protected]、担当:中峰)まで。今後、フェイスブックでも情報が随時更新されていくという。