【CJC=東京】トルコ国境付近のシリアでカトリック司祭と信徒20人が拉致された。エルサレムのラテン典礼総主教が7日明らかにした。5日夜、キリスト者が居住する小村クナイェでハンナ・ヤルフ神父が拉致された。犯人はイスラム教過激派集団「ヌスラ前線」の関係者と見られる。神父自身や犯人からの連絡はない。また村にいたフランシスコ会の修道女多数が村人と共に避難したという。
バチカンの「フィデス通信」は、シリアのアレッポ駐在ゲオルギオス・アブ・カゼン代理司教が神父と共にキリスト者約20人が連行されたと語ったと報じている。「中には少年少女もいる」と言う。
フランシスコ会の会員は1世紀以上にわたって村にいた、と総主教は述べている。
イスラム主義戦闘団は、キリスト者、クルド族、シーア派イスラム教徒をシリアと隣国イラクで狙い打ちし、数千人を殺害、約200万人を居宅から追い出している。