ジュネーブで4カ月前に行われたジュネーブ和平会議(ジュネーブ2)の失敗と、シリアで現在進行中の暴力や人災を認識し、シリア出身の教会指導者たちや代表者らがアルメニアのエチミアジンに集まり、シリアの危機における宗教共同体の課題に取り組んだ。
このグループは11日と12日、ガレギン2世(全アルメニア最高総主教・カトリコス)の招きにより、世界教会協議会(WCC)との協力で会合を開いた。
12日に同グループによって発表された共同宣言文の中で、彼らはシリアにおける人道支援の資金調達に対する規制の解除や、紛争の全ての当事者に対する武器や資金の流れを終わらせること、そして武装した全ての外国人戦士の撤退を要求した。
会議の参加者たちは、シリアから逃げている難民が必要としているものに取り組んでいる現在の地域的な人道支援に言及し、そこで活動している「さまざまな諸教会や教会組織同士の更なる協力」を求めた。
彼らは、ジュネーブのエキュメニカル・センターで開かれたシリアに関する今年1月22日の会議で、教会指導者たちが、あるメッセージの中で、シリアの国連・アラブ連盟合同代表であるラクダル・ブラヒミ氏に、軍事的解決策はなく「シリア国内における全ての武力対立と敵対関係の即時停止」が必要であり、「シリアのあらゆる脆弱な社会や近隣諸国にいる難民が適切な人道支援を受ける」ことと、「正義を伴う平和の確立とシリアの再建に向けた総合的で包括的な過程」を展開すべきであるということを、確かなものにしなければならないと述べた。
アルメニアでは、「パオロ・ダルオグリオ神父や全ての捕虜、そして不当に投獄されている人々とともに、ギリシャ正教会アレッポ及びアレクサンドリア府主教であるブーロス(・ジャズィジ)座下、およびシリア正教会アレッポ府主教であるモル・ヨハンナ・グレゴリオス(・イブラヒム)座下という、アレッポ出身の2人の大主教の即時釈放」も要求した。
この会議の指導者たちは、アルメニア人とシリア人の大虐殺100周年の前夜に集まり、正義と平和のために祈った。このグループには、中東教会協議会、WCC、アルメニア使徒教会エチミアジン・カトリコス庁、そして聖エディジオ共同体の代表者たちが含まれていた。参加者の出身国はアルメニア、ドイツ、イタリア、レバノン、ノルウェー、ポーランド、ロシア、イギリス、そして米国であった。