【CJC=東京】スコットランド・バプテスト連合のアラン・ドナルドソン会長は26日、英政府のイラク空爆計画を批判した。アラブ・キリスト教指導者は西側の軍事介入を支持していない、と言う。
23日には、ブリティッシュ・メソジスト教会と大英バプテスト連合の指導者が、空爆に深刻な疑問を提示した共同声明に署名している。スコットランド・バプテスト連合も反対を表明したことで、デービッド・キャメロン首相の空爆計画を支持しているジャスティン・ウエルビー・カンタベリー大主教(上院議員)は教会指導者間で孤立色を深めている。
ドナルドソン会長は、スコットランド・バプテスト連合を代表して「陰の内閣」の外相ダグラス・アレキサンダー氏に、議会がイラク空爆を討議する機会の直前に書簡を送った。その中で、イラク、シリア、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、エジプトの指導者と25日会談した際に伝えられたメッセージを伝達した。
ドナルドソン氏は「彼らの共通した願いは、わたしたちが、中東で軍事化を進めた過去の過ちを繰り返すべきではないということだった。現地では、軍事行動は数人の過激派の死によってより多数の過激派を育てる、と見ている。長年にわたる中東への軍事介入は平和をもたらさなかったのであり、今は新しい道を探る時だ」と説明した。
訴えはアレキサンダー「外相」ら労働党首脳には受け入れられなかった。労働党は軍事作戦を支持、政府提案は下院で524対43で承認された。