【CJC=東京】北朝鮮ではキリスト者はかつて「バチカン(ローマ教皇庁)のスパイ」と見なされていた。しかしこの所の宣教師への対応を見ると、北朝鮮にも変化の兆しがある、と米CNN放送が伝えている。
聖心宣教会のジョン・パーク神父は、2000年以来、北朝鮮が公認したカトリック教会の「常連客」として歓迎されている。「初めてチャンチュン教会にたどり着いた時は、北朝鮮の信徒が出て来たかと思うとすぐに同行した修道女の所に走り寄り、泣き出しながら跳ね回った」とパーク神父。「人々は修道女を50年も見たことがなかったのだ。そこでこの人たちが本物の信徒だと分かった」と言う。
北朝鮮は宗教を迫害しており、いくつかある公認の教会も、信教の自由があるという印象を与えるために存在しているだけだ、と米国では見ている。
カトリック教会は「沈黙の教会」。バチカン(ローマ教皇庁)との連携はなく、在住神父はいない。