報道と論説と二本の柱を中心とした小紙の使命を覚えるとき、その役割の重さと小社が持つ制約の両面から重圧に直面し圧倒されます。しかしその現実中で、何にもできないわけではないと日々励まされ、小さな営みを重ねています。同時に中期的展望をも探るのです。
その際、時と場所の重視こそ、私たちの原点であると改めて確認し、場所・地域にしっかりと根差した報道と論説を、私ども少人数の制約の中で求めて行くため、一つの地域を選び特集の方法を選ぶ方向へと導かれつつあります。
そうです、まずは沖縄地区に集中したいのです。さらに沖縄についての報道の弱さや不十分さを、沖縄からの論説により補う道が開かれようとしています。
すでに既報の沖縄宣教研究所総会報告に続いて、饒平名長秀先生の力作が掲載されています。続いて川越弘先生が、微妙な課題を正面から取り上げ書き始めて下さっており、両論説に対して、読者からの応答が寄せられ始めています。
9月から12月まで、月を追い週を重ねて、沖縄から連続また単発の論説掲載を願っています。それらの論説からは報道としての側面も滲(にじ)み出てくると期待します。さらに主が許して下さるなら、2015年1月と2月準備を重ね、3月には沖縄特集をと展望しています。
このような方法で、沖縄に続いて、北海道など各地域にそくした報道と論説を伝えたいと心定め、夏から秋へ向かおうとしています。読者の皆様からも助言や忠告を受け、制約の中でも一歩一歩前進できれば幸いです。よろしくお願いします。
(文・宮村武夫)