小社の人数や規模で、「クリスチャントゥデイ」紙をそれなりに提供できるのは、インタ-ネットの特徴に支えられているからこそと、自覚を深めています。
パソコンの活用の恵みやインターネット新聞の特徴を、誤解を恐れないで言えば、聖霊ご自身の助け・支えと表現したいのです。時間や距離を貫き、弱い者に付き添うように働きを進め、それなりの結実を経験させてくださる、まさに助け主・慰め主ご自身の導きです。
しかし他方、紙の新聞や本の出版・刊行の困難と重みを心の底から受け止めています。紙という物質に制約される困難。その困難については、私も経験してきました。ですから、紙の新聞としてのクリスチャントゥデイ発行が何ほどのものであるか承知しております。
それでも、物質の制約を身に受ける受肉の恵みの顕現。処女マリアを通して、真の神が真の人間——からだ・人間——となられた受肉の恵みに重ねて小紙について考えざるを得ません。制約を承知しながら、受肉の恵みに比較できる、紙を媒介とする働きへの努力を継続したいのです。
聖霊論的恵みと受肉論的恵みの両面から、小紙を受け止めようとするとき、恵みの道具が与えられている事実に改めて気付きます。5月の初めに、東京都千代田区岩本町に備えられた事務所についてです。
この場所は、その活用によって、聖霊論的恵みと受肉論的恵みを結ぶ絆、さらに小紙の読者と記者の出会いの場として絆となる可能性を秘めている事実を覚え、主にあってその活用を覚悟します。まさに「絆としての岩本町」なのです。
(文・宮村武夫)