【CJC=東京】米長老教会(PC(USA))がウエブサイトに掲出していたシオニズム(ユダヤ教復興運動)に関する小冊子を撤回した。ユダヤ教団体から批判の的とされていた。
小冊子は、「イスラエル・パレスチナ宣教ネットワーク」がこの1月刊行したもの。中東問題を教会で論議する際の資料として作成されたが、シオニズムを「不当な神学」としており、同派が公式に推奨したものではない。しかし刊行以来、批判が強まり、同派総会で、イスラエルとパレスチナで使用される物品を製造する企業への投資引き揚げを決定したことで、批判が最高潮になった中での撤回を決定した。
投資引き揚げに反対するユダヤ教組織や長老派グループは、小冊子の販売自体が反イスラエル、反ユダヤの立場だ、と指摘していた。
小冊子はサイトからは削除されたが、販売は継続する。