米長老派教団PC(USA)で最大の教会として知られていたテキサス州ダラス市のハイランド・パーク長老教会が、より保守的なエバンジェリカル・カブナント・オーダー・オブ・プレスビテリアン(ECO=Evangelical Covenant Order of Presbyterians)に教団を移籍したと11日、米クリスチャンポスト紙が報じた。同教会は神学的な違いを理由として昨年初頭にPC(USA)を離脱していた。
同教会のジョー・ライトマイヤー暫定主任牧師はクリスチャンポスト紙に対し、ECOと同教会の会衆の関係が強まっていると語ったという。
ライトマイヤー師は「ハイランドパーク長老教会(HPPC)は、昨年10月28日にECOに加盟してからとても活発な時期を迎えていまします。HPPCとECOの新しい関係はすでに心強いものとなっています。この変化によって神学的な結束がもたらされ、HPPCの会衆の霊は高揚しています」と語った。
同師はまた、「現在の取り組みとして、地域伝道と世界宣教への注力、指導者の訓練、HPPCの主任牧師探し、8月18日から20日にテキサス州ダラス市で開催されるECOの全国集会のための準備などがあります。ECOの中会の指導者であるダナ・アリン牧師が2月9日と23日の主日礼拝でゲストの説教者になってくれることになりました」と述べた。
ハイランドパーク長老教会は1983年にPC(USA)に加盟した、同教団のグレース中会に所属した。の当時教会員は約4000名おり、テキサス州ではPC(USA)の最大の教会となった。
今年9月、同教会はグレース中会に対して、教団を離脱した場合に教会の財産を保持し続けることが可能であることを法的に確認する手続きを裁判所に行った。9月の下旬、同教会の役員会において同教会がPC(USA)から離脱することを奨励する決議が通過した。10月下旬、PC(USA)を離脱し、ECOに加盟する議案が89パーセントの得票率を得て、通過した。裁判所での手続きは教団移籍後も続いていると言う。
ライトマイヤー師はPC(USA)からの離脱に反対を投票する人もいたが、ECOに加盟することで教会の一致を保つことができたと説明する。「毎週日曜日には多くの人々が来続けています。出席記録の変化に気づいて私たちは励まされました。ハイランドパーク長老教会が将来に目を向けているこの時期に、心を一つできたことに感謝します。実際、HPPCが投票をした後で新来者から多くの問い合わせが来るようになりました」
現在、PC(USA)は裁判所から同教会の財産に関与することを差し止められているという。