【CJC=東京】教皇フランシスコとエキュメニカル総主教バルソロメオス1世は5月30日、エルサレムの聖墳墓教会で会談し、共に祈りを捧げたが、紀元325年に「ニケア公会議」(全地公会)が開かれた縁の地、イズニクで2025年に両教会の合同会議開催で合意した。実現すれば、両教会の司教(主教)が集まる「公会議」として注目を集めることになろう。
合同会議開催は、バルソロメオス1世が、エルサレムから帰還後、イスタンブールでアジア・ニュースに語ったもの。
「わたしたち自身と後継者への遺産として、2025年に合同会議開催に合意した。『信条』を初めて公表した最初の真のエキュメニカルなシノドス(司教会議)を、17世紀も経て、記念するため」と言う。
聖墳墓教会での会談は、カトリック教会と正教会との対話を活性化させ、秘跡と使徒伝承について展望を共有することになった。
バルソロメオス1世は「カトリックと正教徒の一致のための対話は、エルサレムから始められる。この秋に、カトリック・オーソドックス合同委員会が、ギリシャ正教会総主教テオフィロス3世の主催で開催される。見せかけなしに全員が取り組まなければならない長旅だ」と言う。さらに「エルサレムは、神と人とが対話する地だ。そこは神の言が受肉した所だ。わたしたちの先達であるパウロ6世とアテナゴラスは、この地を、2つの姉妹教会の間に何世紀も続いた沈黙を破る場所として選んだ」と付け加えた。
「わたしは兄弟フランシスコと聖地を共に歩んだ。ルカとクレオパがエマオへの途上で感じた恐れはなく、わたしたちの主から学んだ生きる希望によって力つけられてのことだった」とバルソロメオス1世は語った。