シンガー・ソングライターの宇多田ヒカルさんが23日、南イタリアの港町ポリニャーノ・ア・マーレのサンタ・マリア・アッスンタ教会で結婚式を挙げた。お相手のイタリア人男性は英国のホテルでバーテンダーとして働いており、2人はロンドンで知り合ったという。
日本のポップスターとイタリアの一般男性の結婚は地元の新聞やニュースサイトでも大きく扱われ、結婚式当日は教会の前に報道関係者や地元の人々などおよそ300人が集まった。イタリアのカトリック教会での挙式は原則的には信徒にしか許されないため、式の前に宇多田さんがカトリックに改宗したという報道もされていた。
しかし、26日の宇多田さんのツイッター上で、ファンの問いに対してこれを否定し、「私は無宗教です。カトリックの女子校にも通ったからカトリック教に親しみはあるけど、仏教とカトリックどっちか選べって言われたら仏教かな」と書き込んでいる。
結婚式に先立つ20日には、「助け求む...カトリックの結婚式で、司祭の挨拶から始まって友人らが聖書から奉読する "Prayers of the Faithful" という下りの和訳をネットで探してるんだがどうしても見つけらん…(´=(エ)=`) お分かりになる方いらっしゃるかしら…」と質問を書き込んでいた。
これを読んだ人からすぐに情報が寄せられて、「親切な人達のおかげで、私が探していたものは聖書の一説ではなくて『共同祈願』というものにあたることが分かりました! 正式な対訳があるものではなくてなにやら勝手に訳しちゃって大丈夫そう! 皆さんありがとうございました!」と感謝を返している。
自身の公式サイトには、「相手の男性は根が誠実で多くの友人に愛される好青年です。ご家族は漫画に出てきそうな明るく賑やかな大家族」と紹介。宇多田さん31歳、フランチェスコさん23歳という年の差については「私よりも若い彼ですが、家族・友人・仕事・人生・愛などについての価値観は私よりもしっかりしている部分が多々あります。ご家族と触れ合い、その理由がよく分かりました」とコメントしていた。
宇多田さんの母で歌手だった藤圭子さんは、昨年8月に亡くなっている。「喪中であるため、結婚を延期すべきか悩みましたが、母との最後の会話の中で彼の話をした際、『こんなに嬉しそうな母の声を聴くのは何年ぶりだろう』と思うほど喜んでくれていたので、きっと母も応援してくれてると信じて予定通りに結婚を進めることにしました」との、迷いと思いもコメントで明かしていた。
国際結婚と新しい家族を得たことが、アーティストとしてどのような前進と新境地につながるのか、新作の発表を心待ちにしているファンは多いことだろう。
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