東京基督教大学(千葉県印西市、TCU)の倉沢正則前学長は、3月に任期満了に伴い同大学長の職務を終えたことを受け、「一番の感謝は、『「キリストがすべて」をモットーとして、聖書に基づくキリスト教世界観をもって、神の国の建設と進展のために、教会と社会で奉仕する宣教の働き人を育成する』という本学の使命に、多くの仲間が『心を合わせ、志を一つに』(ピリピ2:2)してくれたことであった。本当に助けられ支えられた」などと、感想を語った。
倉沢前学長は、同大学の公式ブログに「心を合わせ、志を一つにして」と題する記事を掲載。「去る3月11日(火)に本学の卒業式があり、55名の卒業生・修了生を送り出した。学長として最後の務めとなり、卒業生一人一人への学位記授与と握手に万感の思いを込めた。特に、2012年から始まった大学院修士課程を修了した第一期生に証書を渡すことができたことはとても嬉しく感謝である。60年近く歴史のあった神学校を閉校して、教会教職養成を大学に一本化しての最初の卒業生ということもあって、とても感慨深い」などと述べた。
3月24日のTCU支援会全国会議、同25日の同大学理事会・評議員会で、学長としての職務を終了。「教職員はそれぞれの賜物と能力を十分に発揮して、大学を取り巻く厳しい環境の中にも、本学の使命に果敢に取り組み、本学を『前』へと進ませている。何かを成し遂げたとするなら、それは彼らの結束の実であり、主なる神の憐れみと言う他ない。苦闘の中にも主のみわざに接して、『震えおののく』とともに、その感動と感謝が報いとなった」と、同大学教職員らに感謝を示した。
倉沢前学長は、2006年から2期8年にわたって同大学長を務めてきた。4月からは、神学部長だった小林高徳氏が新学長として同大学を導くことになる。倉沢前学長は「4月から小林高徳新学長のもとでさらに本学の教育が充実し、教会や社会に喜ばれ、主キリストに生涯をささげて、社会の様々な分野で活躍する卒業生を輩出する大学となるよう願いつつ、微力ながら今後も応援してゆきたい」と述べ、小林新学長による新体制に期待を示した。一方、倉沢前学長は今後も引き続き同大教授を務める。