東京基督教大学(千葉県印西市、倉沢正則学長)の卒業記念コンサートが14日、同大学チャペルで行われた。この日は、記録的な大雪の中での開催となったが、同大学関係者ら出演者を含めて約90人が参加。来月、同大学を卒業する卒業生達が、ギターやオルガン、声楽、ピアノなど、それぞれが学んできた成果を披露した。
ギターで「新しい命」(中山有太)を演奏した学生は、「私は『教会でもっと用いられていきたい』と思い、昨年の4月からギターを始めました。ギターに限らず、楽器は自分との戦いです」と言い、挫折しそうになった時もあるが、講師の励ましにより、何とか弾けるようになったという同曲を披露した。
また、「私はクリスチャンホームで育ちましたが、TCU(同大学)に入学してから『自分は本当に救われているのだろうか』と疑問を持つようになりました。イエス様の存在が当たり前の環境で育ったが故の葛藤。しかし、ここでの4年の日々を通して、私は揺るぎない救いの確信を得ることができました」とも告白した。
J・ハイドンの「春のおとずれ」と、W・A・モーツアルトによるオペラ『ドン・ジョバンニ』からの「ぶってよ マゼット」を歌った学生は、「4年間のレッスンは、私にとって音楽の美しさを味わう憩いの時でした」と言い、指導してもらった教授らに感謝を伝えた。
「高校生の時にこの曲を初めて聞き、その時からいつか弾いてみたいと憧れていました」という学生は、憧れの「亡き王女のためのパヴァーヌ」(M・ラヴェル)をピアノで演奏。4年間の大学生活への感謝の想いをピアノの音色に乗せた。
同大では3月11日に春期卒業式と学位授与式を行う。