2014年4月1日付で、宮村武夫氏が本紙編集長に就任しました。編集長就任に当たり、就任に至るまでの経緯や、宮村編集長の年来のモットーなどを紹介させていただきます。4月から新編集長を迎え、編集部一同心新たに進んで参りたいと思っておりますので、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
クリスチャントゥデイの働きに当たって
2014年4月1日
宮村武夫
[1]序
今回クリスチャントゥデイの働きに参加するに当たって、2つの面の導きがありました。
(1)自らの歩みの中で
2006年4月、思いがけない経過でそれまで半生を注いできた地域教会への集中から退き、会堂・牧師館からも離れる制約の中で関東に戻り宣教を継続して行く上で、小さなパソコンと印刷機がとても確かで大きな助けとなり続けてきました。
さらに、この制約の中での恵みの歩みは、沖縄でのパソコンを用いる文章作成やメ-ルの活用に加え、思いを越えた展開に導かれてきました。
①ブログとフェイスブックの開始
2012年3月14日、それまでかすかに名前だけは聞いていたブログを開始。この恵みの出来事は、1人の後輩牧師の全面的な援助によるもので、一度ブログを開始すると、25年間沖縄でワープロ時代から書き溜めてきた資料を注ぎだす状態が生じました。
著作集の刊行で難儀している中、このように誰の世話を受けることも、誰に迷惑をかけることもなく、伝えるべきメッセージを伝えることが許される事実は大きな励ましでした。その上著作集の刊行とも相乗効果があると確認できました。
その後上記の後輩牧師の手引きで、これは名前も知らなかった、フェイスブックなるものをも開始し、ブログとフェイスブックの2つを通して、再会と新しい出会いや、ブログ「喜びカタツムリの歩み」へのアクセス・連絡の総数は、目立って増してきました。
②動画童謡説教
2013年4月3日のユーチューブによる動画童謡説教の開始は、2012年3月14日のブログ開始に勝るとも劣らない驚きでした。洗礼準備会を通して出会ったY兄の1年がかりの熱心な勧めで実現したのです。毎日5分前後の童謡を切り口とした福音の宣教・聖書と童謡の重ね読みなどを今日まで毎日続けてきました。
(2)クリスチャントゥデイとの出会い
こうした組織や予算の欠如の中で、なお福音宣教の可能性に励まされていた頃、高校生時代から主にある交わりを頂いてきた、堀内顕先生からクリスチャントゥデイの矢田喬大社長が紹介されました。
幾つかの制約の中で、インターネットによる働きについて矢田兄と相互理解を一歩一歩深めることが許され、年来のモットーと基本的な態度を中心に、クリスチャントゥデイの働きに参加する覚悟をなすにいたったのです。
[2]年来のモットー
今回覚悟をなす中で、年来の素朴なモットーを、なお一層大切に求めたいと心に定めています。
(1)あることをないかのようにではなく
(2)ないことをあるかのようにではなく
ハイはハイ、イイエはイイエ(マタイ5章37節)。事実とことばの一致、ことばの真実を求めて行きたいのです。
[3]基本的態度
(1)どんな小さい人・こと・・・あなどらない
(2)どんな大きな人・こと(と思い、言われている)・・・たじろがない
あなどる者に限ってたじろぐ事実を認め自戒。
[4]集中と展開
(1)集中
自らの認識にゆがみのある事実を認め、聖書をメガネにあることをある、ないことをないと認識する道を選ぶ。
(2)展開
聖書をメガネに見るとは、狭義のキリスト者・教会だけでなく、創造者なる神の創造・救済の対象である人間、歴史、宇宙・・・万物を正しく、深く、豊かに視野に入れること。
■ 宮村武夫(みやむら・たけお)プロフィール
1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部(組織神学)修了。宇都宮キリスト集会牧師、名護チャペル協力宣教師。
主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、『哀歌講解説教 哀歌をともに』、『ルカの福音書 味読身読の手引き①』以上クリスチャントゥデイ、など。