【CJC=東京】中国「地下」カトリック教会の指導者、ヨセフ・范忠良(ファン・ツォンリャン)上海司教が3月16日、自宅で死去した。96歳。
1918年12月18日、江蘇省梅隴鎮(現・上海市徐匯区長橋新村)生まれ。38年8月、修道会イエズス会に入会。51年、司祭叙階。55年、「反革命」容疑で逮捕され58年、懲役20年の判決を受け、青海省で服役した。85年2月、当時の青海司教から秘密に司教に叙階され、上海教区協働司教となった。
2000年3月、上海教区司教に着座したが、中国政府の承認を得られないまま。中国天主教地下司教団団長でもある。
中国当局は、范司教の葬儀ミサを徐家匯聖イグナチオ大聖堂で執行することを容認した。カトリック系CWNが報じた。同司教は「地下教会」の指導者であることから、当初出された申請を却下していた。