【CJC=東京】カトリック教会枢機卿らによる特別会議が2月20~21日、バチカン(ローマ教皇庁)で開催された。
バチカン放送(日本語電子版)によると、初日の会議は三時課の祈りと共に始まった。教皇は参加枢機卿らへの言葉で、家庭というテーマを説明。人間社会の基盤である家族の素晴らしさ、結婚の大切さに注目し、これほどシンプルであると同時に豊かである家庭のあり方を、今日の状況に照らし合わせながら、神学・司牧の両面から考察したいと述べた。
そして、家庭の存在意義が軽視されがちな現代にあって、家庭を持ち、それを育てることがいかに素晴らしく良いことかを再認識し、神の家庭に対するご計画を明らかにしながら、夫婦たちが困難を乗り越え喜びのうちに生きることができるよう、賢明で勇気ある愛にあふれた司牧が今必要とされていると強調した。
2日目の21日、教皇フランシスコは、ウクライナの危機で苦しむすべての人々のために祈りを呼びかけた。
教皇は自身とすべての枢機卿の名の下、現在、祖国の試練のために苦しんでいるウクライナのヤヴォロスキ枢機卿(リヴィウ名誉大司教)、フザール枢機卿(キエフ名誉総大司教)に精神的一致の挨拶をおくりたいと述べ、同国におけるあらゆる暴力行為の停止と、平和追求へのアピールを行った。