セブンスデー・アドベンチスト教会(SDA)と世界福音同盟(WEA)の神学者らが5〜10日、米国ミシガン州のアンドリューズ大学で会議を開催し、数ヶ月以内に、これまでの対話で得られた共通の成果と今後の目標についての共同声明を発表する見通しとなった。アドベンチスト・ニュース・ネットワークが13日、報じた。
アドベンチスト教会とWEAの間では、すでに昨年8月にチェコ共和国のプラハで対話の場が持たれており、会議は今回で2回目となる。
会議を主催したセブンスデー・アドベンチスト教会諸宗教間対話協議会(Council on Interfaith Relations of the Seventh-day Adventist Church)のジョン・グラーツ主事は、「先入観を取り去り、我々が伝えるメッセージに対しての疑問を明確にすることで、アドベンチスト派の人々の認識について福音派の人々と分かち合うことが出来た」と同会議を評価した。
アドベンチスト教会の代表者らは会議で、聖書は神の言葉であること、三位一体、人としての肉体を持ったイエス・キリスト、イエス・キリストが行った救いの御業、信仰による義、祈祷、聖化、キリストの再臨などに焦点をあてるWEAの信仰告白に同意した。
セブンスデー・アドベンチスト教会は19世紀後半に米国で起こったプロテスタントの一派。現在、世界200ヶ国以上で約1500万人の信徒を抱える。古代のキリスト教に戻るべきと土曜日の礼拝を支持するため、一部の教会からは異端視されることがあったが、世界プロテスタント連合や世界ルター教会連盟、米国バプテスト教会連盟など世界の主要団体からは正統派として認められている。