在日米軍厚木基地所属のヘリコプターが16日午後3時半ごろ、神奈川県三浦市の三崎港近くの埋め立て地に不時着し、横転した。4人の乗組員のうち2人が骨折などの重傷を負ったが、命に別状はないという。国内各紙が伝えた。
報道によると、ヘリが不時着したのは、民家が数百メートル先にある場所だったが、民家や近くの一般人への被害はなかった。負傷したのは27歳の男性乗員と、31歳の男性乗員で、それぞれ骨盤の骨折と、右足の骨折という重傷で、救急搬送された。
三浦市消防本部が毎日新聞に明かしたところによると、乗組員の1人が「機器の故障でヘリの操作ができなくなり、不時着を試みたが、機体が横転した」と説明しているという。ヘリは横転し、尾翼やプロペラ部分が大破し、機体後部も折れてしまっているが、炎上などの被害は免れた。
朝日新聞が米軍や県警の話しとして伝えたところによると、事故を起こしたヘリは、横須賀基地を事実上の母港とする原子力空母ジョージ・ワシントンの艦載機で、厚木基地に所属している。
ヘリは輸送や救助、捜索などのために使用する多目的ヘリだったが、米軍はこれまでのところ、今回の飛行目的や事故当時の状況などは明かしていない。
この他、国内各紙は不時着したヘリを目撃した人々の驚きの声を伝えた。