【CJC=東京】この7月28日シリア北部のラッカでアルカイーダ系イスラム教過激派に拉致され、殺害説も流れた修道会イエズス会のパオロ・ダル=オグリオ神父(58)が生存しており、拉致者の扱いも良い、と反政府側のカラフ・アリ・カラフ記者が明らかにした。カトリック系CNA通信が報じた。
カラフ記者が同神父を見かけたのは10月5日、イラク国内でのこと。
神父はダマスカス北方にある遺跡「アビシニアの聖モーセ修道院」再建のため30年以上も働いてきた。2012年、シリア政府が神父がバシャル・アルアサド大統領を批判したとして国外追放処分にしたが、神父はすぐに反政府勢力が支配する地区に戻ってきたという。
2011年3月以来、シリア内紛で死者11万人以上、数百万人が住居を追われ難民化している。