1.あなたは完全ですか?
あなたは自分をどう思っていますか? 「欠点だらけの私は、不完全でどうしようもない人間だ」と思っていますか? それとも、「今の自分は、まだまだ不完全だ」と思っていますか? 「私はもともと完全なのだ!」などと考える人は、あまりいないかもしれません。それは、とても傲慢に聞こえるかも知れません。自分を見ても、他人を見ても、完全だと思えるような人は、見当たらないからです。あの聖女と言われた「マザーテレサ」でさえも、毎朝の礼拝で彼女が最初にしたことは、神に対する自分の罪の告白でした。
「神が完全であるように、あなたがたも完全でありなさい」と聖書に書かれています。でもどうでしょうか? 神のように完全であるなんて、人間にはとうてい不可能なこととしか思えません。しかし、人間に不可能なことを神が要求するとは、おかしなことです。そんなことはありえません。「神は人間をご自身にそっくりに造られたからには、人間は完全に造られている。だからその完全性を現すように努力しなさい」というのが、聖書の言葉の真の意味なのではないでしょうか。「あなたはもともと完全に造られているのだから、あなたの言動をもって、その完全性を外に現しなさい」ということです。
人の一生はいわば、「その人の内なる完全性を、どこまで外に現すことができるか」の歴史です。スポーツにせよ、芸術にせよ、学問にせよ、ビジネスにせよ、政治にせよ、もともと人間が持っている完全性を引き出して外側に現しているにすぎません。もともと何もない能力を、訓練や努力や勉強によって外から付け足しているのではありません。それではロボットです。人間はロボットにまさる存在です。「教育」(education)という英語の本来の意味は、「引き出す」ということです。大切なことは、あなたの内なる完全性をいかにして引き出して、外に現していくかです。
バラの花は、初めからバラとして完全に造られています。バラの種を土に植え、水と肥料を与え、日光に当て、よく成長するように助けてあげれば、美しいバラとして咲くのです。人間が花びらに色をつけたり、枝や葉に飾りをつけたりする必要はないのです。もともとのバラが持っている、その完全性を引き出してあげればよいのです。
2.最も尊敬するCEOは「イエス・キリスト」
「韓国を良くするために、まず、自分を変えていきたい!」 李明博(イ・ミョンパク)韓国新大統領(当時)は、2008年5月に行われた「韓国国家朝餐祈祷会」で、こう挨拶しました。「自分が変われば、韓国が変わる!」と信じているのです。四千人を超える招待者が、大きなコンベンションホールに集まり、韓国国家のために、大統領や政治家のために祈りました。アジアの発展、世界の平和のために、祈りました。翌日は、国会議事堂内のホールに数百名が集まって祈りました。私も参加者の一人でした。
大阪生まれの李さんは、お寺の空き部屋で家族七人がダンボールで間仕切りした一間で暮らしたほどの、貧乏のどん底から這い上がってきました。働きながら勉強した李さんの平均睡眠時間は、たった四時間。かつての中小企業「現代建設」を三十代で韓国のトップ企業に発展させ、ソウル市長になってわずか一年で、二十万人の人々を説得して、「清渓川復元事業」を成し遂げ、2007年の大統領選挙で、531万票差という圧倒的人気で当選。
「私が最も尊敬するCEOは、イエス・キリストです!」―現代建設社長時代から李さんは、イエスを模範として仰ぎ、口癖のように、こう言っていました。今では、「私が最も尊敬する大統領は、イエス・キリスです!」と言っていることでしょう。「完全者である「イエス」を目標にしていきます!」という決意表明でもあります。「イエスが完全であるからには、そのイエスを信じて新しく生まれた自分(内なる人・霊なる人)も完全である。だから、古い自分(外なる人・肉なる人)の思いと行動を変えることによって、新しい自分(内なる人・霊なる人)の完全性を外に現していきたい」―それが、「自分を変えていきたい」という李大統領の真意ではないでしょうか。
3.完全者意識を持とう
私たちが目標とすべきお方は、「完全者なるイエス」です。イエスを信じる者は、すでに完全に造られていて、イエスご自身がその人の内に住んでおられるからです。いつも、「完全者意識」を持って、内なる神の栄光を現していきましょう! 自分の不完全な思いと行動を、日々神の前に悔い改めて、一心に神の完全性、すなわち「イエス」を目指して、走り続けましょう!
あなたが変われば、日本が変わります!
日本が変われば、アジアが変わります!
アジアが変われば、世界が変わります!
佐々木満男(ささき・みつお)
国際弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。インターナショナルVIPクラブ(東京大学)顧問、ラブ・クリエーション(創造科学普及運動)会長。
■外部リンク:【ブログ】アブラハムささきの「ドントウォリー!」